英語が話せなかった私でも貿易の仕事に就けた

新卒の就職に失敗

就活が全然わかってなかった

ずいぶん前の話ですが
大学4年生になりまして、就活をしておりました。
私は本当にわかってなくて、行き当たりばったりというか、
「おもしろそうだな~」「なんかつまらなさそう」なんて言う程度で
適当な会社に申し込んでは撃沈する、という日々を送っておりました。

私は「自分に向いている仕事」というのが全然わかっていませんでした。
それにたぶん「仕事する」「働く」ってことが分かってなかったんだと思います。
父も母も普通に働いて養ってくれたのですが、
この時の自分は
「つまらないことをやって人生終わるとか嫌だ!」
なんていう高慢はなはだしい小娘でしたので、
おもしろい仕事がいいなーなんていうことしかわかってなかったんですよ。。。
本当に情けなくって恥ずかしい。。。

それを友達や大学の先生にも相談せず、
適当に動いても内定はもらえず、
結局就職説明会で唯一私に興味を持ってくれた、
「魚屋さん」に就職することになりました。

「魚屋」??外大卒で??

変ですよね(笑)

この時の私は、それでもいちおう理由があったんです。
フェアトレード(途上国からの商品を適正な価格で取引すること)に興味があった私は、
「この会社に入ったら輸入とか輸出とかの仕事をさせてもらえるかもしれない!
そうしたらフェアトレードの仕事ができるようになるかもしれない!」
と考えて、入社することになりました。

まあそんな希望通りには配属されず

そんなこんなで働き始めましたが、
配属は普通の店舗。
スーパーに入っている鮮魚売り場で働く毎日が始まりました。

それはそれで楽しかったですよ。
いろんな魚の名前を覚えて、
さばき方も教えてもらったり(もう忘れましたが)
普通に売り場のおじ様たちと一緒に肉体労働をしておりました。

そんなふうにして1年余り経ちましたが、
このまま異動させてもらえるかわからないのに
魚屋さんを続けるのもイヤだなと思いまして、
退職することにいたしました。

第二新卒ってことで転職活動しました

素敵な言葉です

第二新卒ってなんか響きがいいですね。
誰が考えてくれたのか、この言葉のおかげで
たった数年で会社を辞めた人間の扱いがよくなった気がします。

今度こそはちゃんと自分の強みが生かせる仕事に就きたいと、
改めて考えて、
自分は英語が得意だし、フェアトレードに関心があるし、
「貿易事務」という仕事を自分は目指すといいのではないかと
ようやく決めることができました。

転職エージェントさんありがとう

さて、貿易事務の仕事を目指そうと決めたのですが、
どうやって探せばいいのか。。。
実家から通えるところでなかなか見つけることができずにいました。
それにまた就職に失敗するのも怖くて、
自分で探すことが不安でした。

そこで転職エージェントというのか、
人材紹介会社に登録してみました。
いちおう新卒じゃなくて既卒なので。。。
すると登録してけっこうすぐに、
家から車で20分ほどの会社で貿易事務の仕事の募集があることを
教えてくれました!!
チャンス!

面接に行くぞ!

面接官は…

さて、面接してもらえることとなり、
転職エージェントのスタッフさんと一緒に面接に臨みました。

するとニコニコと優しい顔の社長さんと、
カチッとした印象の専務さんがいらっしゃいました。
しばらく軽い感じでお話をしていましたが
(社長がコーラを注いでくださいました)
「英語がお得意」の専務さんとの
英語での面接が始まることに!
「うーわ、どうしよう。。。英語での面接なんて考えてなかった。。。」
想定が甘いと言えば甘いですね。

「最近読んだ本の感想を教えて下さい」というお題が出て、
ちょうどその時金賢姫(キムヒョンヒ)の本を読んでいたので、
「She is so…(あれ、賢いってなんていうんだ?えーっと) bright…」
と答えたことを今でも覚えています。
そのとき専務さんに「ふふん」って鼻で笑われたので
「わーやっちまった。。。賢いってbrightじゃないんだ。。。恥ずかしい。。」
と冷や汗が噴き出しました。
(いや、調べたらbrightには賢いって意味もあったので間違ってはなかったです

あとはなにを答えたのか覚えてませんが、
とにかくしどろもどろで全然うまくしゃべれなくて本当にがっかりでした。

そうして面接が終わり、スタッフさんと帰りながら
「どうでしたかー」と聞かれ、(その場にスタッフさんもいましたけどね)
「全然ダメでした。。。でもいい勉強になりました」
って答えたのも覚えています。

「あー-終わったーやっぱ自分ってダメダメだ。。」
と落ち込んでいたら、
数日後にまさかの採用の連絡が!!
え?あれでよかったの??なんで??

なんで受かったのか?

英語での面接から学んだこと

なんで採用してもらえたのか、いろいろ考えてみましたが、
一つは24歳と若かったから「今後に期待」をしてもらえたから、だと思います。

そしてしどろもどろながらもなんとかコミュニケーションをしよう、
質問に答えようととがんばったこと、ではないかと思います。
そしてたぶんあとから「いい勉強になりました」とコメントしたことが
スタッフさんから社長に伝わったんじゃないかと思っています。
(前向きって思ってもらえたかな~~?)

英語は好きだけど、話せなくて、英語の仕事に就くのは諦めてる、
そんな方でも、もしかしたら私のように、
「しどろもどろでもなんとか伝えようとする姿勢を見せる」
それによって、面接官の心を動かすことができるかもしれません。


英語は本当にただのツールでしかないです。
結局伝わるのは「熱意」や「思い」なんですよね。
だからその「思い」を伝えられるように、
道具としても英語をもう一度がんばってみませんか?
「英語を話す」を諦めたあなたに、私は寄り添いたいと思っています。

24歳の私は、せっかく拾っていただいたから、
ここからは絶対に絶対に英語が話せるようになってやる!!!!
と心に誓ったのでした。

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