英会話をまるごと歌でインプット

親子で学ぶオンライン英語教室mushroom 小林あやです。
使える英語を身につけるなら、英会話の場面を、まるごと歌でインプットしてしまうのが
効率的!

歌の力、メロディーの力

歌で覚えるのが一番早くないですか?

これからこの文章を全部覚えてください。

You’re insecure Don’t know what for
You’re turning heads when you walk through the door
Don’t need make-up to cover up
Being the way that you are is enough
Everyone else in the room can see it
Everyone else but you

ご存じの通り、One Directionの”What makes you beautiful”のイントロの部分です。
これを丸暗記するのはとても難しいことですが、
メロディーのおかげで私たちは、こんなに長い文章をすらすらと歌いながら言うことができます。

九九の歌、歴史の語呂合わせの歌などなど、覚えるために歌を使うというのは非常に効果的ですね。

外国語を覚えるのにも歌を使うのは非常に有効です。
実際私も英語のフレーズなどを、たくさん歌で覚えました。

さらにSayuri Englishの歌は、もともとCM用の音楽を作っていた方が作っていますから、
特に脳にこびりついて離れない、とてもキャッチ―な歌になっています。
一度聴いたら忘れない、ついつい口ずさんでしまう、中毒性抜群です!

歌うだけで質問と答えがそのまんま

英語を学ぶのに適した歌とは?

英語の歌といっても星の数ほどありますよね。
その中で英語学習に向いている歌とはどんな歌でしょうか?

まずざっくり大人の歌と子どもの歌に分けてみましょう。
大人の歌というとほぼ80%は「ラブソング」に該当するのではないでしょうか?
いい歌はたくさんあり、フレーズとしては使えるものがいっぱいあるとは思いますが、
外国人と恋に落ちている方以外は、あまり日常的に使える言葉はなさそうです。
ましてや子どもをバイリンガルにするための表現は少なそうです。。。

では子どもの歌を見てみましょう。
代表的な子どもの歌というと、「マザーグース」の歌や、
「Twinkle Twinkle Little Star」とか「Old McDonald had a Farm」などですよね。
こうした歌は「Nursery Rhymes」と言われる、伝統的な英米の童謡みたいなものです。
覚えやすいメロディーで有名な歌ですから、一般常識として歌えるようになるのはとってもいいことだと思います。

では英語学習用の歌としてはどうでしょうか?
「マザーグース」などの歌の歌詞は、「昔の言葉」が使われていることが非常に多いです。
現代の通常会話では用いられない言い回しや、「古文」のような単語が出てきたりします。
英語圏の子どもたちには言葉遊びの面白さが感じられるかもしれませんが、
例えば、日本語を勉強するのに「百人一首」から学ぶようなイメージで、
日常会話とは程遠いものになってしまいます。

会話に必要なのは「質問」と「答え」

日常会話というのは、いつでも「質問」と「答え」がセットになっていますよね。
一方だけが話し続けるのでは会話になりません。
質問に答えることはできても、自分から質問することができなければ、
「この人とは会話が弾まないからつまらない。。。」と思われてしまいます。
ですので、コミュニケーションを成立させ、人間関係を築こうと思ったら、
「質問する力」も大切になってきます。

Sayuri Englishの歌は、ほぼすべてが「質問と答え」で成り立っています。
ですので歌をそっくり歌えれば、質問と答え方の両方が身につきます。

例えばこんな歌があります。

What’s your favorite flavour?

I like apple.
I like orange.

こんな歌詞になっています。
よく使われる「好きな〇〇はなに?」という会話の質問と答えそのままです。
歌をフルコーラス歌える=この会話を再現できる
一番効率のいい覚え方ですね。
ちなみに、この歌の場合、「リンゴ味」のアイスクリームが好きならI like apple.となり、
「リンゴそのもの」が好きな時はI like apples.となる、という
日本人が間違えがちな文法項目もしっかりと入っています。

単語がわかるだけでは話せない

そして、もう一つ、歌で覚えるメリットは、
「自然に文の形で応答できる」ということです。

子ども向けの英語教室では、とかく単語を覚えることにフォーカスを置きがちです。
たくさんの単語を知っていることは、もちろん英語を話す基礎になりますが、
いつも単語でしか応答していなかったら、いつまでたっても文章で話すことができるようになりません。

それでは文の構造を理解する段階になった時、すなわち、文法を学ぶことになった時に、
初めて文で話すということになってしまい、非常に効率が悪いです。
「今まではappleと言えばよかったのに、なんでI like apples.って言わなきゃいけないの?」と混乱を招き、
文法を学ぶことがいやになってしまいかねません。

文法を教えずに、文法を身につける

しかし、歌を使って、会話を丸ごと覚えれば、
例えば What’s your favorite flavour?に対し、
I like apple.と文の形で答えることが自然にできます。
これを続けていくことで、
「文法を教えずに、文法を身につける」ということが可能になります。

こうして文でいつも話していれば、
大きくなって文法を学ぶようになった時に、
「今までいっぱい話してきたこの文は、こういう理屈でこうなっていたのか!」と気づき、
「アハ体験」につながり、お子さんの知的好奇心を刺激し、
「文法を学ぶっておもしろい!」という気持ちにつながります。

これは、日本人の子どもが、今まで日本語を、文法を意識することなく話してきて、
2年生になって初めて国語で「主語と述語」を学び、
「うん、確かにそうなってるなーなるほどね!」ということに気づく、
という母語の文法習得の順序を同じになります。

「英語を話すには、文法なんていらない」という主張もありますが、
私は文法は必要だと思っています。
話す経験を積んできてからの文法習得によって、よりレベルの高い、美しい英語を話せるようになります。
コミュニケーションを取れることが一番大切なこととはいえ、
大人になっても単語でしか受け答えできない、幼児のような話し方をしていては恥ずかしいですよね。
後で文法が嫌いにならないために、最初から文で話すようにしていきましょう。

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